展覧会2010年 企画展

帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展

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アメリカ・ニューオーリンズのギッター・コレクションは、個性溢れる日本美術コレクションのひとつとして知られています。
レーザー治療を専門とする眼科医、ギッター博士は、1963年から65年までの日本滞在を機に、日本美術の蒐集を始めました。日本美術の持つ「純粋で、シンプルで、素朴な」美しさ、とりわけ墨線の持つ多様な表現に魅せられ、最初、禅画をコレクションの中心に据えましたが、その後、文人画、円山四条派、琳派、浮世絵、奇想の画家へと幅を広げ、円山応挙、伊藤若冲、俵屋宗達、酒井抱一など江戸時代を代表する画家たちの一大コレクションを築き上げました。

この展覧会は、ギッター・イエレン財団の所蔵する日本美術コレクションの中から、江戸絵画を中心とする優品を選りすぐり、日本で初めて本格的にその全容を紹介するものです。アメリカ人の見た日本美術という視点から、「若冲と奇想の画家たち」「琳派の多彩」「白隠と禅の書画」「自然との親しみ」「理想の山水」「楽しげな人生」という六つのセクションに分けて構成いたします。若冲や蕭白の卓越した画力、琳派の瀟洒なデザイン、禅画のユーモア溢れる画風と豊かなイマジネーション、そして山水画、花鳥画、浮世絵に見られる自然や日常生活へのあたたかなまなざしは、われわれに改めて江戸絵画の奥深さに気づかせてくれることでしょう。

開催期間 平成23年2月5日(土)〜3月27日(日)
開館時間 午前10時〜午後5時30分
※展示室への入室は午後5時まで
会場 静岡県立美術館 2階展示室
休館日 毎週月曜日
※ただし、3月21日(月祝)は開館、翌22日(火)は休館
観覧料 一般 1000円(800円)
70歳以上 500円(400円)
大学生以下無料
※()内は前売及び20名以上の団体料金
※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料。

会期中のイベント 詳細は、こちらまでお問い合わせください。 当館学芸課 TEL:054-263-5857

特別講演会
<当館講堂、定員250名、申込不要(先着)、無料>
「ハリケーンから守られた日本絵画 ギッター・コレクション」
小林 忠 氏(学習院大学教授、千葉市美術館館長)
2月12日(土)午後2時〜3時30分
学芸員によるフロアレクチャー
<展示室、観覧料>
2月20日(日)、3月13日(日)午後2時〜3時
※集合場所:企画展第1展示室
好評企画
<講座室、定員20名(先着)>
「日本画をじかに見る」!
3月20日(日)午後1時30分〜
※申込は当館学芸課(054-263-5857)まで

主催/静岡県立美術館 NHK静岡放送局、NHKプラネット中部、中日新聞東海本社
協賛/日本写真印刷 協力=日本航空 制作協力=NHKプロモーション

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