教育普及・講座週末の実技利用


ロダンっていったいどんな人なんだろう?作品はなにを表しているのだろう?

今まで不思議に感じていたことが分かります。
ロダンってどんな人? 地獄の門 考える人 カレー市民 鋳造 ブロンズと大理石 作者のサイン ロダンと日本

ロダンってどんな人?

ロダン(1840〜1917)
(フランソワ・オーギュスト=ルネ・ロダン)
ロダンは今から約160年前にフランスのパリに生まれました。建物のかざりをつくる仕事をしていましたが、36歳のときに彫刻家としてデビューしました。作品がとてもすばらしかったので、人々は「はだかの人間を型どりしたのだろう」とうたがい、おおさわぎになりました。77歳でなくなるまでに「考える人」や「地獄の門」「カレーの市民」などの作品を残し、世界に知られるようになりました。

フランソワ・オーギュスト=ルネ・ロダンの写真

地獄の門

ロダンは、1880年にフランスの美術館の門の制作を頼まれました。このとき、3年でつくってほしいと言われましたが、ロダンはこの門の制作に夢中になり、死ぬまでの37年間ずっとつくりつづけていたため、とうとう完成しませんでした。こうして開かない門となってしまったのです。
「地獄の門」は、たくさんの像が集まってできています。ロダンが気に入ったものや、評判がよかったものは、ひとつの作品としてつくられました。ロダン館にも、そうした作品が展示されています。

地獄の門の写真

考える人

こんなポーズが出来ますか?
まねしてみよう!
かんたんですか?
それともむずかしいですか?
もともとこの像は、「地獄の門」の上のほうにとりつけられているものです。ロダンは、この作品をとても気に入り、「考える人」だけの像をつくりました。
「考える人」は世界に21体あります。
ロダンのお墓の上にも置かれています。

考える人の写真

カレー市民

「カレーの市民」の6人は、今から600年以上も前にフランスのカレー市に住んでいた人たちです。 このころ、フランスは100年もの間イギリスと戦争をしていました。
そして1346年に、イギリスはカレー市に6人の人質と町の門のカギをひきわたすよう要求してきました。このとき、死を覚悟して自ら人質になったのがこの6人だったのです。

カレー市民の写真

鋳造

ロダン館の作品はどのようにしてつくられているのでしょう?
金属を彫るのでしょうか?
ロダンはこれらの作品を粘土でつくりました。形のできた粘土の作品から石膏の型をつくります。その型に溶かしたブロンズを流し込んで彫刻の作品が完成します。これを鋳造といいます。

鋳造の写真

ブロンズと大理石

この白い作品は何でできているでしょう?
ロダン館には、いろんな色の作品があります。
この白い作品は、大理石という石でできています。
また、黒っぽい作品はブロンズという金属でできています。
ほかにも、土でつくられた茶色の作品もあります。

ブロンズと大理石の写真

作者のサイン

絵や彫刻などの作品には必ず作者のサインがついています。
何種類かの自分のサインをもっている作者もいます。
作品のどこかにサインがかくれているので、これからは絵や彫刻を見るときにさがしてみよう!
自分の作品にサインをつけるとしたらどんなサインにしますか?

作者のサインの写真

ロダンと日本

この女性は、今から100年くらい前にヨーロッパで活躍した女優さんです。ロダンは、この女性のお芝居を見てとても感動し、彼女をモデルにして53点もの彫刻をつくりました。作品の題になっている名前は芸名で、彼女の本名は「太田ひさ」といいます。
ロダンは日本のことが大好きで、日本の絵や置物などをたくさん集めていました。

ロダンと日本の写真