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伊藤 勉黄
ITO Ben-ou

 

上海の裏町

1945(昭和20)
38×28cm
紙、木版
平成14年度寄贈

伊藤は、静岡県志太郡大井川町に生まれた、本県ゆかりの版画家。昭和24年(1949)、静岡県版画協会の創立に参加するなど、静岡の創作版画の振興に寄与した作家である。
 昭和14年(1939)、伊藤は従軍記者として上海へ渡航している。本作は、その印象をもとに制作された作品である。上海の裏町を木版画ならではのマティエール(質感)で描いており、ざらついた壁の表現は、後の作品に見られる重厚さを予見させるものである。また、ごく単純化された形態と色面は、画面全体に独特の深みを与えており、上海という街が伊藤の画業に及ぼした多大な影響を思わせ興味深い。





1953(昭和28)
70×52cm
紙、木版
平成14年度寄贈


新開地の女

1954(昭和29)
46×35cm
紙、木版
平成14年度寄贈
実のある話

1975(昭和50)
55×43cm
紙、木版
平成14年度寄贈
イシスとホルス

1979(昭和54)
75×45cm
紙、木版
平成14年度寄贈



風媒花

1988(昭和63)
48×75cm
紙、木版
平成14年度寄贈

《上海の裏町》(1945)や《窓》(1953)にみられるように、伊藤の初期作品は、簡素で平面的な表現が特徴となっている。やがて伊藤は、中期から晩年にかけて、ざらついた質感と細かい線条を用いた表現を多用するようになった。最晩年の作品である本作では、それらに加えて、花と人物のモティーフ、伊藤作品を彩り続けた独特の鮮やかな朱色などの要素が見られ、伊藤晩年の代表作の一つであるといえる。

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