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狩野 周信
KANO Chikanobu

1660−1728(万治3−享保13)




蓮池鷺図

蓮池鷺図

17世紀末−18世紀初(江戸前期)
絹本着色、掛幅装 95.2×38.5cm
平成10年度購入

清らかさをしめす白い蓮花と白鷺――モチーフのまるい形態や、白と緑の爽やかな色彩によって、優美な画面が生み出されている。蓮葉の緑のグラデーション、細く柔らかな墨描、水から上げて力を抜いた鷺の脚先の描写など、細部の繊細な表現にも注目したい。周信は、狩野常信を継ぐ木挽(こびき)町狩野家の幕府奥絵師だが、作例はあまり知られていない。その確かな画技をしめす優品であり、大正期のすぐれたコレクターとして知られた馬越恭平(まごしきょうへい)氏の旧蔵品であった。


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